システムエンジニアの退職引き止めあるある

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転職前に引き止められたら?

システムエンジニアが転職を決める理由は、「今の会社にいてもシステムエンジニアとしてのキャリアアップは見込めない」「システムエンジニアとして下請けじゃない仕事をしてみたい」「給料が高い会社にうつりたい」「人間関係が悪いからとにかく脱出したい」など色々あると思います。運よく転職が決まって、現在の会社に退職することを伝える時には、もう一度「なぜ自分が転職するのかを再確認する」ことをお勧めします。なぜなら今の会社から引きとめられた時に、心が揺らいで間違った判断をしてしまう可能性があるからです。一時の気の迷いで転職を辞めてしまうことは人生の大きなリスクになります。「なぜ自分は転職をするのか」をきちんと把握しておきましょう。

「会社が変わる」という幻想は捨てる

「今の会社では下請けの下請けのような仕事しかできない、もっと開発段階の仕事にシステムエンジニアとして携わりたい」という理由で転職を希望し、運よく自社開発をしている会社への転職が決まったとします。そして退職の希望を上司に告げた時に、こういう引止め攻撃を受けたらどうでしょう?
「今後自社でもシステム開発をする計画がある。君は優秀なシステムエンジニアだから、その際にはプロジェクトの中心になって欲しい」
なかなかの攻撃です。もともと会社の人間関係に不満がなく、むしろ愛着がある場合、自社でシステム開発をするならば、転職先で一から信用を築いていくよりも、今の会社にいたほうがよさそうだと思うかもしれません。ここが落とし穴です。
「自社でシステム開発する計画がある」という上司の言葉はどんな根拠で出た言葉かわかりません。上司は本心で思っていて、会社の幹部の中でもそういう話は出ているのかもしれませんが、近い将来それが本当になるかどうかはわかりません。悪質な場合は、上司があなたを引き止めるためだけに言った、でまかせの場合もありますし、「飲み会の席で一度だけ社長が言っていたのを聞いた」などというソースかもしれません。会社があなたの希望通り変化するという、都合の良い幻想は捨てたほうが賢明です。

退職を告げた後に会社に残るリスク

熱心な引き止めの言葉を受け、実際に給料を上げてもらい会社に残ったとします。その後どのような社内での扱いが待っているでしょうか。退職の相談を受けた上司は、あなたに退職されると困るので、必死に引き止めはしましたが、心の中では快く思っていないかもしれません。もし自社開発を行うとなっても、一度退職を告げた人間をプロジェクトの中心には据えない可能性が高いのではないでしょうか。給料も一時的には上がったものの、その後重要な仕事を与えられない場合は頭打ちになり、数年後には同年代の社員より低くなっていることも考えられます。このように退職を告げた後に会社に残るということにはリスクが付きまといます。
引き止められて元に戻るぐらいなら、最初から別れ話などしないほうがいいわけで、別れ話をするなら泣かれてもすがられても振り切る決意と意気込みで臨みたいものです。

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